2008年10月09日
アクティブレスト


-たまった疲れ動いてほぐす-
「アクティブレスト」という疲労回復法をご存知でしょうか。日本語で言うと、積極的休養。疲れた時こそ体を動かすという考え方に基づいた方法で、スポーツの世界で研究が進んでいます。日常生活の疲れにも有効で、軽い運動で済むため、中高年にもお勧めです。(西内高志)
「体育系の部活動をしていた人は思い出してください。練習でダッシュを繰り返した後など、へたり込んでいると、『歩かないと、しんどくなるぞ』と言われたはず。あれもアクティブレストなんです」
こう解説するのは、「疲れたときは、体を動かす!アクティブレストのすすめ」(岩波書店)の著書がある国際武道大学教授の山本利春さん。つまり、スポーツ界では以前から、経験的に良いと考えられてきた方法だ。それが10年ほど前から科学的にも注目を集めてきた。どんな運動を組み合わせたら、より効率的に疲労回復が進むか研究が進んでいる。
乳酸をためない
とは言え、よく聞くと、特別な運動ではないようだ。組み合わせるのは、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動に、ストレッチングや体の部位を冷やすアイシング、水中でする歩行や運動など。アイシングは体を動かすというイメージからは遠い気もするが、山本さんは「大切なのは、能動的に体に働きかけることなんです」と言う。
では、なぜ、体を動かすと疲労回復にいいのだろう。激しい運動をした後は、筋肉が収縮して硬くなり、血行が悪くなって、筋肉疲労の程度が表す乳酸を排出しにくくなる。この時、ただ休むより、軽い運動で筋肉を動かす方が血流がよくなり、乳酸の除去が進むからだそうだ。ストレッチングも筋肉をほぐして血流をよくするため、同様の効果があるという。
日常生活に“一役”
中高年の場合も、運動不足解消にと珍しく運動をした後など、疲れたからソファーにごろりではなく、アクティブレストを心がけたい。座りっぱなしや立ちっぱなしが続いて疲れた時など、日常生活でも効果的だ。
東京都世田谷区のフリー編集者、若松和夫さん(67)はパソコンに向かう時間が長く、肩こりになやんでいる。週に1度、有酸素運動の太極拳で疲れをかいしょうする。「プールですると、さらに効果的です」
そう言えば、記者も最近、仕事のしすぎ?で疲れ気味だ。簡単にできるアクティブレストはないか、山本さんに尋ねると、ストレッチングを勧めてくれた。準備運動のイメージが強いが、疲労回復の効果も大きいという。いつでもどこでも手軽にでき、体の特定の部位だけに集中してできるのも利点だ。山本さんは「ウォーキングや入浴後にやれば、より効果的ですよ」と話す。
(讀賣新聞 朝刊 2006・11・26)
ほぉ~っと感心したので載せてみました。
簡単なストレッチで効果があるなんてとってもいいね!
写真はそのストレッチのやり方です。
ちょっと見にくいかな?
Posted by みっちゃん at 19:50│Comments(0)
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