2008年12月22日
信じる大人へ


ここサンタクロースの森は大忙し。
この時期は、世界中のサンタクロースを信じる子供たちにプレゼントを届けるためにサンタさんは大忙しです。
一年で一番、サンタクロースの森が活気付く時なのです。
でも困ったことに、ここ最近はサンタクロースを信じる子供たちが少なくなってきたようです。
時代の流れと共にいろんな物が豊かになって、いつでもプレゼントが手に入る時代になってしまったのです。
だからXmasじゃなくても、好きな物を好きな時に‘買える時代’になってしまったのです。
しかしこれは一部の発展した都市の話。
まだまだ貧しい国の多くの子供たちは、Xmasにサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれると信じているのです。
そんな夢見る子供たちのために、今夜サンタクロースは出かけていくのです。
でも、サンタクロースがプレゼントを届けるのは子供だけじゃないみたいです。
『今年のわしのパートナーはおまえかな?』
サンタクロースはトナカイに尋ねました。
『そうです、よろしくお願いします』
今回は初めてのソリ引きとなるトナカイは、期待に胸を膨らませていました。
『わしはこれから、サンタクロースを信じる‘大人’のところに行くんだよ』
『えっ! 大人のところ?』
トナカイはサンタさんを見ました。
『そう、大人になってもサンタクロースを信じてくれてる‘大人’ところにね』
『そんな大人がいるんですか!?』
サンタクロースはニコッと微笑むと、トナカイに言いました。
『さあ、夢を持った‘大人’のところに出発だ!』
そう言うと、サンタクロースとトナカイは、森のゲートから飛び出していきました。